ぎしり、と狭いベランダが音を立てた。
いつも死んでる筈の銀ちゃんの目は、星が反射して今は輝いてる。


「今日は星が多いなァ」

「・・そうかな。いつも通りよ」


を抱きしめつつ、空を見上げる銀ちゃんも、いつもと一緒。
(ねぇ、そうでしょう?)


「・・お尻触んな、エロ銀」

「男は皆エロいんですゥー」


天パで、暖かくて、ちょっとエロい、 の大好きな銀ちゃんのまま。
(いつもと何も、変わらないよね?)


「銀ちゃん」

「ん?」

「明日、デートしよっか」

「・・・・おォ」
(そんなに驚いたような顔、しないで?)


「約束ね?寝てたら叩き起こすから」

「・・おォ」

「ふふ、早く朝にならないかな」

「・・ばーか、まだ早ェよ・・・」
(銀ちゃん、泣いてるの?)


目の前の大きな子供をぎゅうっとキツク抱きしめて、は笑った。


(なぁに?もっと大きな声で言わないと、聞こえないよ、銀ちゃん)

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