を見ると、息苦しい。だが、見なきゃ落ち着かねぇ。 こんな日々が続いて、俺はとうとうに詰め寄った。


、正直に答えろ」

「政宗様・・」


頬を染めて、俺を盗み見るようにちらりと視線を向ける。 その瞳は心なしか潤んでいて、眉尻が困ったように下げられている。 白昼堂々、縁側で娶る娶らなねぇなんて話は普通はしないかも知れない。 だが、俺は焦っていた。 早くを繋ぎとめたかった。 そうでもしないと、何処かへ行ってしまいそうだったから。 coolじゃねぇな、なんて苦笑が漏れた。


「俺は怒らねぇ。追い出したりもしねぇ。だから安心してお前の気持ちを聞かせろ」

は・・・政宗様とはつり合いません」


首を傾げて、口を噤むを見つめる。 何故そう思う、と問うとは困ったように首を振った。


「俺は身分なんて気にしねぇ」

「・・・いいえ。は身分云々以前に、記憶を無くしております。 過去に何をしていたのか、何も覚えておりません。 そんな女を娶っては、政宗様の品位が疑われるというもの」


悲しげに、しかし淡々と紡がれるその言葉は、何も知らなかったあのの言葉とは思えない。 誰かに入れ知恵されたのか? そう問うても否定の言葉を返すの顎を掬って持ち上げた。 驚きと恐怖が入り混じった瞳と無理やり視線を絡ませる。


「俺は、お前を娶る。例えお前が嫌がろうと、絶対にだ」

「政宗様・・」


吐き捨てるように言い、抵抗さえ忘れたの唇を奪った。 は瞬間驚いて身を捩ったが、時間がたつにつれ力を無くしたように俺に寄りかかる。 しな垂れかかるの身体を抱き寄せて、俺は小さく口端を上げた。

そう、それでいい。
お前は俺のモノだ。初めて出会ったあの時から、ずっと。
そうだろ、



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