本を読んでる時だけは、真剣。
いつものへらへらしたラビはどこ行っちゃうんだろ。


「ラビ」

「んー?」

「その本、面白い?」

「うん」

「そか」


一緒に読みたい、なんて言わない。
(第一、には理解し難い本を読んでいるようだし)

でも、の存在忘れてそうで嫌なんだもの。
ラビが遠くへ行っちゃって、一人取り残されるような、孤独感。

だから、呼ぶの。


「ラビ」

「何さ?」

「・・呼んでみただけ」

「ばァか」


言うなり、ラビの胸に押し付けられた。
擽ったくも愛おしい、ラビの低い声が降る。




ずっとここにいるよ
(全部、お見通しだったみたい)

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