「もう秋だよなァ。食欲の秋だな」 「アンタはいつもでしょ、銀時」 目の前でアイスを頬張る銀時にツッコんだ。 こいつの糖分摂取量は半端じゃない。 まったく、子供だ。 ああもう、頬にクリームついてるから。 「銀時、こっち」 「ん?」 近づいた銀時の頬に手を伸ばし、クリームを取る。 本当に子供だわこの人。 「ってオイ、何食ってんの」 「何、恥ずかしいの?」 「・・・当たり前だバカヤロー」 珍しい、銀時の顔が赤くなってる。 クリーム、舐めたのがいけなかったのかしら。 「かーわい、銀時」 「めちゃめちゃ棒読みじゃねーか」 「ほんとだって、もう可愛くってどうしよう」 「まじでか」 のやる気の無い台詞を受けて、銀時は何だかぶつぶつ言い始めた。 まぁ、どうせマトモなことじゃないだろうから聞かないことにしよう。 「よし、じゃあそっちの方向で」 「は?」 「可愛い銀さんにアイスを食わせてください」 「・・・ガキ?」 言いつつも頬が緩むのは、銀時が本当に可愛いと思ったから。 なんて、絶対言ってやらないけど。 |
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